福岡セミナー報告

 
写真提供:TMSN net

小島氏が巨大災害と損害保険をテーマに二時間の講義を行った。先ず、巨大リスクの分類として四種類を挙げた。今回の講義はその内の集積的巨大リスク(個々の損害は高額ではないが、広域に被害を与える)についてである。世界における自然災害‐地震、津波、ハリケーンなど‐の発生地、規模、被保険損害について、詳細なデータを提示しながら話した。次に東日本大震災について、被害状況、被害額、企業への影響について述べた。小島氏の専門は再保険であるが、自然巨大災害の元受市場および再保険市場への影響部分については、代理店の皆様に聞いていただきたいと思う次第である。パネルディスカッションでは、新氏、小島氏、武田氏がパネリストとして、「東日本大震災の教訓を踏まえてエージェントが取組むべき課題」をテーマに話し合いを行った。巨大自然災害については、第6回IIABJコンベンションにおいても小島氏と鈴木氏に講義してもらう予定である。

小島修矢氏の講演抄録「インシュアランス」2012年3月15日掲載分